ガウディのこだわり
ガウディの豊富なカラーへの取り組み
クロコダイルファンで特定のカラーをお探しの方々のために。
「こんな色ないかな?」とお好みのカラーをお探しの方々のために、定期的に仕上がりホヤホヤのカラーをご紹介するのが『今月の限定カラー』のページです。革のサイズによってお作りするものは限られますが、「こんなカラーでクロコができるなら」というものがありましたら是非お気軽にお問い合わせください。
以下、そこまでのサービスを可能にしている、ガウディならでは取り組みについてご説明します。
多様なご要望にお応えするカラーバリエーション、そして新色の開発。
ガウディほど豊富なカラーを取り揃えているメーカーやブランドは他にはありません。これは、取扱量日本一のクロコダイル専門商社である親会社の堀内貿易との密接な連携によるものです。
しかも、ガウディはクロコダイル革のカラー開発にも独創的な視点で取り組んでいます。ミッドナイトブルーやベビーピンクダイヤ、スモーキーグレーは、これまでにないクロコダイルの持味を生かす新色だと自負しております。
既存のカラーでもそれなりに売れるので、時間もコストもかかる新色開発はリスクがあれどもメリットはない、という考え方が業界の常識。しかし、ガウディでは「本当にそうだろうか。もっと魅力的なカラーは創れないのだろうか」という問題意識から、クロコファンの声に耳を傾けるとともに、自らもあったらいいなというカラーを追求してきました。そこで大きな後押しとなったのがクロコダイル皮革の加工を得意とするタンナー(「皮」を「革」に加工する工場)さんの協力です。
皮革加工のプロ“タンナー”と共にチャレンジ。
スモーキーグレー等の革は、単色の革と同じく、一度ベースの色を染め、その上にまた手作業で加工することなので、2回も染める手間がかかります。既存の道具がないので、道具まで職人さんが自分で考えて開発します。たとえば、スモーキーグレーは、グレーの濃淡を保ちつつ、そのフワフワ感を出すのが難しく、何度も失敗しました。試行錯誤の結果、スモーキーグレーの染め道具はてるてる坊主のような物体になったのです。(下写真)
手で塗った顔料は最終形ではなく、肉眼で見えている色がプレス後にどう変わっていくのか、全て職人さんの勘次第。顔料・ワックスを吹き付ける量・プレスの温度・重さ等、いろんな変動要素があるため、コントロールの難しい工程です。顔料をつけすぎると、グレーの濃淡が消え、ただの黒になってしまう。逆に足りないと全体また薄すぎて、レイヤー感が見えづらくなる。発色、透明感に関わる工程の要である染色。こんな難題も、タンナーさんが温度・湿度の差、素材の個体差を計算に入れながら、染料のレシピをその都度、調整することでクリアできるのです。
クロコは高価で、失敗するとコストがかさみます。このリスクにあえてチャレンジするガウディを支えているのが、職人さんとのパートナーシップなのです。
堀内貿易との連携で豊富なカラーバリエーションを実現。
重要なのは、十分な皮の供給がなければ多彩なカラーも揃えられないという点です。
クロコダイル革をはじめ全ての皮革は、皮から革へ変身する鞣製染色(皮を鞣し、色を付ける)過程において、ある一定の量が必要になります。サイズによって異なりますが、大判(横巾40cm以上)で約15枚、中小判(横巾39cm以下)では約30~40枚必要です。それくらいの量がないと、希望するカラーに染色することが技術的に難しいという事情があるのです。
牛革など他の一般皮革と比べても、クロコダイル革は高価なものです。一つのバッグ、財布のために特定のカラーを揃えることは難しいというのが現実です。
【大判と小判の大きさ比較】
※オレンジの革は、幅40cmくらいのバッグ用。ネイビーの革は、20cm台後半の小物用。
魅力的なカラーは革へのこだわりがあってこそ。
用途別にサイズに合った革を使用してこそクロコダイル皮革の美しさが際立ちます。
【同じ型紙を使用した柄の違いのイメージ】
取扱量日本一のクロコダイル専門商社である堀内貿易は、日本でも有数のクロコダイル革製ハンドバッグ、ベルト、財布メーカーに革を供給しています。また、その革は有名百貨店、専門店、通信販売のクロコダイル製品として世に出ています。最近では、輸出も増えており、ヨーロッパの某有名ブランドの製品にも使用されているほど。グループ企業である私たちGAUDIEは堀内貿易が供給している革を毎日のように身近で見ており、最新情報やトレンドを共有しています。それらのカラーの中には余分に染色しているものもあり、1枚2枚であればGAUDIEが使用できるという“特権”を得ています。この余得も『今月のカラー』でお客様にご提供いたします。