はじめまして。クロコファンショップGAUDIE 店長の南澤健一です。
悲しいかな、現在、世の中では“本物のクロコダイル”と“偽物のクロコダイル”両方が出回っています。その違いは素人の眼ではなかなか見きわめることが難しく、それがまた混乱を大きくする原因となっています。
このような状況に対し、少しでも改善の手助けになればという想いで、このページを作成しました。ご購入前の方はもちろん、ご購入後に疑問や不安を感じられた方にもきっとお役に立つものと思います。ぜひ、ご一読ください。
⇒ガウディ店長・南澤健一が語る「本物のクロコダイル革財布の選び方・楽しみ方」
代表的なクロコダイル(ワニ革)製品の選び方。革の特性、持ち味をいかに生かしているかがポイント。
ここで製品別にご購入前に役立つ情報をご紹介します。
クロコダイル(ワニ革)の財布を買う前に
理想的なクロコダイル(ワニ革)の財布とは、センター取りで腑柄生き生きと見え、スッキリして軽く、しかも耐久性が備わっている、そんな財布です。財布用に使用する革は基本的に20〜29cmのものであるべきです。更に2つ折れ財布なのか、長財布なのか、製作するものによってサイズが決まってきます。伝統的に、クロコダイル(ワニ革)製の財布は適正サイズで「センター取り」をしているものが理想的な財布と見なされています。
クロコダイル(ワニ)革財布一筋で生きてきた職人たちは、出来るだけスッキリ、軽く、しかも長く使っても型崩れしない、そんな財布にするにはどうしたらいいかを知り尽くしています。彼らは腑柄の美しさのみならず、その使用感(使い勝手)や耐久性を熟知しています。
ガウディの“本物基準”の財布は・・・
●クロコダイル(ワニ革)特有の竹腑と丸腑とがバランスよく配置されるように、「センター取り」を基本として、財布の種類(長財布・小銭入れなど)、仕様(無双・ラウンドファスナーなど)によって革及びサイズを選んでいます。
●「切り目製法」=表と裏2枚の革を同じ長さにし接合し、ミシンがけをして、そのコバ(切断面)部分に着色をしたり、磨きをかけたりする仕上げ、「ヘリ返し製法」=革と革が合わさる部分、外側の革を長めに残して、その部分を均等した幅で折り返し、包み込むようにする仕上げ、それぞれを得意とする革職人がいます。
●製品の良し悪しを決めるのは、クロコダイル(ワニ)革のどの部位をどこに使用するか=「型入れ、裁断」と、革をいかに極限まで薄く漉くか=「漉き」という工程。ガウディでは、この2点に徹底的にこだわり、「スッキリしていて軽い」というコンセプトを実現しています。
●職人は、「切り目製法」で日本一の技術を持つ比留間隆、代々エキゾチックレザー一筋で「ヘリ返し製法」を得意とする小川佳宜。専門職人の技術をご堪能いただけます。
クロコダイル(ワニ革)のバッグを買う前に
財布同様バッグも「センター取り」が一番価値があるとされています。例えばトートバッグなどは、裏表ともセンター取りするためには、1級の革2枚が必要になります。それだけでもたいへん価値があることはおわかりでしょう。基本的にバッグはサイズによりますが、財布などと比べると面が大きいため、キズや粗の少ない、等級上位の革を使用しないと良いものが出来ないのです。
バッグの価値を見分ける指標は、あくまでも革をいかに贅沢に使用しているか、どんな作りの工夫をしているかというところにあります。お持ちの、あるいはお目当のクロコダイルバッグを一度じっくりご覧ください。クロコダイル(ワニ革)の表情が生き生きとしているでしょうか。
ガウディの“本物基準”のバッグは・・・
●基本的にバッグは表面、裏面別々に2枚の革を使用しています。中央の「竹腑」から両サイドの「玉腑」へクロコダイル(ワニ)革の腑柄模様の美しさをご堪能いただける「センター取り」を基本としています。
●カチッとしたデザインのバッグの場合は比較的芯のある硬めの革素材を使用し、反対に柔らかさを強調するデザインのバッグには、鞣しの段階でオイルの量を多くしたソフトな革素材を使用するなど、バッグのタイプによって適切な革素材を選んでいます。
●バッグの各部分それぞれに適した革の部位を使用しています。長期間使用した場合に型崩れや革の損傷などが生じにくいようにとの工夫です。たとえば、摩耗しやすいハンドル部分には擦れににくい顎やお腹、尻っぽの根元部位を使用し、両腑が捲れ上がりやすい手足、尻っぽの先の方は使用しません。
●クロコダイル(ワニ)革の素材特性を知り尽くした日本屈指の専門職人が製作。高品質のバッグを仕上げるためには、革の裁断、漉きといった加工技術がキーポイントですが、手作業が基本となるために長年積み上げた経験による感覚が重要になります。
●メンズ、レディースを問わず、自分だけのオリジナルバッグを製作したい方のために、エキゾチックレザーのバッグ製作歴30年以上の熟練職人と提携し、バッグのオーダーメイド製品づくりも行っています。
クロコダイル(ワニ革)のベルトを買う前に
男性用のベルトの場合、特に「男らしさ」を感じさせる腑柄になっているかどうかがポイントです。ベルトをした状態でお腹の方に見える部分はあえて竹腑(四角い柄)で強調し、腰の部分あたりには優しい印象の丸腑(丸い柄)を使うというように、割合的には8割竹腑、2割丸腑が一番バランスが良く見えます。
ベルトというアイテムはプロでも素材の種類の特定は難しいものです。だからこそ、単に見た目の高級感で選ぶだけではなく、クロコダイルならではの腑柄の魅力も味わえる商品を選びたいものです。
ガウディの“本物基準”のベルトは・・・
●男性らしさを強調した竹腑中心の革使い。ベルトの剣先部分に少しだけ丸腑を入れるなど、柄模様が単調にならず、クロコダイル革の腑柄模様を楽しめるように工夫しています。
●タイプ別の品質
・通常のベルト
革を2〜3箇所剥ぎ合わせるために、剥ぎ合わせ部分はより革を薄くし(一番先は0.1m/m程)、使用中に簡単に剥がれないように仕上げます。
・本無双ベルト
ベルトの表裏をクロコダイル革の顎部分から尻っぽにかけて2列分を剥ぎ無しで裁断。そのため、数十枚に1枚あるかないかの、横幅50cmほどの大きさのキズのない1級の革素材を使用。
・張り無双ベルト
特にご注目いただきたいのは、ベルトの表裏バランスよく柄を合わせる型入れの技術。例えば竹腑を中心として少しだけ丸腑を入れるなど、クロコダイル革の部位の変化を楽しめるよう型入れしています。
●父親の代から50年以上、爬虫類皮革製品(ベルト、時計など)一筋の職人、小川佳宜による製作。
クロコダイル(ワニ革)の靴を買う前に
木型、デザイン、革と全てが揃わないと本当に価値のあるクロコダイルシューズとは言えません。腑柄はとても大事です。職業柄いろいろなクロコダイルシューズを見てきましたが、大半の靴は、革よりも木型やデザイン性を重視し、カッコいいわりに革が貧弱に見える、つまり革が靴に負けてしまっている場合が多いと感じています。
靴の場合、木型によって優しく見えたりカッコ良く見えたりすることは確かですが、その木型にクロコダイル革の表情がプラスされると、また全然違った表情が生まれるものです。靴だからこそ、あえてデザイン性よりもクロコダイル革の使い方に気を配っているかどうかが重要なのです。
ガウディの“本物基準”の靴は・・・
●一番美しい腑柄になるように横幅30cm前後の革を片足1枚ずつ贅沢に使用。靴の場合、大きな革1枚から1足の靴と言うように、大ぶりな柄が多く見受けられます。ガウディでは、上品な腑柄になるように最善の型入れを行い、クロコダイル(ワニ)革そのものを体感できるように仕上げています。
●ドレスシューズは基本「グッドイヤー製法」。木型のタイプによっては「マッケイ製法」を採用し、履き心地、耐久性なども重視した規格になっています。
●バッグや財布と同品質のクロコダイル(ワニ)革を使用しているため、心行くまでクロコダイル革の柄模様をお楽しみいただけます。また、光沢感が増し、深みのある色に変化していく経年変化もご堪能いただけます。
●日本を代表する革靴工場である「宮崎製靴」による製作。マット仕上げなのにまるでグレージング仕上げのような光沢感を醸し出します。
見きわめるキーワードは「スッキリ」「ぼってり」。そこには技術の大きな差が・・・
クロコダイル皮革ほど個性のはっきりした革素材はありません。その象徴が「谷」と呼ぶ凹みが革全面にあることです。平らな腑柄の部分とこの「谷」が思わぬカラーコントラストを織り成し、単色に見えるカラーも独特な色合いに見えたり、違う色に見えたりします。
一方でこの存在は縫製前の革の処理を難しくする要因となっています。クロコダイル製品の良し悪しは、いかに革を薄くして、スッキリと仕上げるかにかかっています。「革漉き」という革を薄くする工程では、漉きすぎると凹みが漉き切れてしまうというリスクがあります。
クロコダイル(ワニ革)製品の中には、目で見ても手に取ってみても、なんか厚ぼったい感じがするものがあります。漉きの処理をきちんと行えていない、クロコダイル革に慣れていない人が作った製品に見られる傾向です。
クロコダイルは、世界に一つの模様。しかし、この模様に良し悪しがあることを知らないと・・・
クロコダイルの最大の特徴と言えば、部位によって柄模様が異なることです。それ以前に革の種類によって、また同じ種類の革でも1枚1枚微妙に腑柄が異なるのがクロコダイルです。一つとして同じ柄のものはなく、“世界で一つしかない製品”が当たり前の世界なのです。
ここに工夫の余地があります。財布なら竹腑(四角い柄)と丸腑(丸い柄)とがバランスよく配置されるように、「センター取り」を基本としているか。ベルトなら剣先部分に少しだけ丸腑を入れるなどして単調にならず、クロコダイル革ならではの腑柄模様を楽しめるようにしているか。
「センター取り」とは、クロコダイル革で一番贅沢な部分とされているお腹の部分を使用すること。長財布であれば平らに広げたときに裏側と表側が左右対称になるように革を裁断します。柄模様の仕上がりを想定した革選びが行われているかが、見きわめの決め手となるのです。
あなたは、ワニ革=クロコダイル、だと思っていませんか。「クロコダイル素材詐称」とは・・・
私は学者ではありませんので、動物学的にご説明することは出来ませんが、普通の一消費者の立場から自分の持っているバッグや財布に使われているワニ革らしきものが、いったい何なのか、本物のワニ革だとすればどのくらいの価値があるのか、知りたいという素朴な疑問の少しでも手助けになれればと思い、ご説明致します。
大前提として
ワニ革全てイコールクロコダイルではありません。
クロコダイルとは、実際は4種類しか存在しないのです。
- スモールクロコダイル
- ラージクロコダイル
- ナイルクロコダイル
- シャムワニ
ポイントはアリゲーターとかカイマンと言われる種類は、実はクロコダイルではないという点です。
クロコ或いはクロコダイルという言葉の響きから高級なものというイメージが連想され、それを利用して本当はクロコダイルでないものまでクロコダイルと偽って商品を販売するケースも事実多いので、まずは、その認識をはっきり持って頂きたいのです。
ワニ革という括りでは、アリゲーターやカイマンも含まれます。「高級クロコダイル製」とうたいながら、極端に安い商品の場合、「カイマン」革を使用しているものが大半です。しかし、これを見きわめることは難しいので、素材についての情報をオープンにするよう求めるしかありません。
あなたがお持ちのクロコダイルの種類をご存じですか。クロコダイルの特徴をおさらいしましょう。
1.スモールクロコダイル(イリエワニ) 学術名:Crocodylus porosus
特徴:ワニ革の中でも最高級品と言われています。
細かい長方形の鱗が綺麗に揃っていてお腹の顎から肛門にかけて、鱗の横列の数が約31〜35列あります。
お詳しいかたならポロソスという名称でお解かりかと思います。
単純に鱗の並びが細かく綺麗なため、高級なバッグに使われています。
2.ラージクロコダイル(ニューギニアワニ) 学術名:Crocodylus novaeguineae
特徴:日本で一番古くから使われています。
鱗の大きさがスモールクロコダイルより大きくお腹の顎から肛門にかけて、鱗の横列の数が約24〜32列あります。
私のニューギニア日記のパプアニューギニアに生息する種類です。
現地ではなくてはならない貴重な輸出商品になっています。
3.ナイルクロコダイル 学術名:Crocodylus niloticus
特徴:スモールクロコ、ラージクロコ同様高級品に使われています。
横腹の鱗は丸みのある長方形になっています。
私どもガウディでは一番多くの商品に使用しております。
名前からもおわかりの様にアフリカに生息しています。
4.シャムワニ 学術名:Crocodylus siamensis
特徴:人気のあるワニ革の一つです。
横腹の部分の鱗は丸みのある形状をしている
日本から近いタイから輸出されており、これからどんどん増えてくるかと思います。
クロコダイルの本当の価値はどこにあるのか。重要なカギを握る工程にご注目ください。
よくお客様から、昔買ったワニ革の財布の価値がどのくらいあるのか見て欲しいと言われます。
もちろんスモールクロコダイルのようにそもそもクロコダイルの中でもより希少価値の高い革もありますが、それと同等かむしろ大切なのは皮から革へ進化させる鞣し、染色の技術なのです。
お寿司屋さんでも鮮度の高いネタと熟練した板前さんの技術の組み合わせで絶品なにぎりが出来上がる筈です。素人がにぎったのでは、せっかくの新鮮なネタが台無しです。クロコダイルも鮮度の良い皮と熟練した加工技術が合わさってより付加価値の高い革が出来上がります。
極端な言い方かもしれませんが、種類そのものよりも、原皮の段階から素晴らしい素材(革)を作り上げようとする人々の熱い気持ちが重要なのではないかと思います。
また、鮮度の高い高品質な原皮を安定的に確保することや、世界にも誇れる鞣し、染色の技術は短期間で簡単に出来るこではありません。長い年月をかけて培ったルートとノウハウの蓄積によって出来上がったものだということを忘れてはなりません。
「皮」から「革」へ
驚くほど細分化された工程があります。
塩漬けされた原皮が完成革になるまでには、おおよそ50〜60日かかります。
天然の原皮はその保存状態や鮮度によって1枚1枚違うものですので、鞣し、染色工程では、どのような皮にも対応できる長年の経験や高度な技術力や感性が必要になります。
- ■原皮
- 塩漬け状態で空輸
- ■水漬
- 原皮の状態に戻す
- ■裏打
- 皮の裏面の肉片や脂肪を取り除く
- ■石灰漬
- 繊維をほぐして表面の鱗などを取り除く
- ■脱灰
- 石灰漬の石灰を取り除く
- ■浸酸
- 鞣し剤が浸透するように酸性度を調整する
- ■クロム鞣し
- 皮が腐らないように鞣す
- ■シェービング
- 革の厚さを一定にする
- ■再鞣し
- 耐久性を強くする
- ■染色
- 染料により染める
- ■加脂
- 革を柔軟にする
- ■乾燥
- 加脂剤を固着させる
- ■艶塗り
- 革の銀面に艶剤を塗る
- ■乾燥
- 艶剤を固着させる
- ■仕上げ
気になる価格、メンテナンス、デザイン・・・クロコダイルをもっと楽しむためのQ&A
お客様からお聞きしたお話や、実際にご質問やクレームにどのように応対したのかを通じてQ&Aをまとめてみました。
クロコダイル製品の値段は安いものから高いものまでいろいろですが、どうしてですか?
圧倒的に多いのがこの質問です。
クロコダイル=高級というイメージを利用して、利益第一主義で大量に安く販売しようとする業者、その反対にどうせ簡単に売れないのだから、利益幅を大きくして儲けようという業者、それに加えてスーパーブランドのまさにスーパープライス。「クロコダイル製品ってピンからキリまであって、よくわからない」と言われるのももっともな状況なのです。
プロから見ても、どうしてその価格になっているのかよくわからないケースが少なくありません。ただ、まちがいなく言えるのは、製品の顔であるクロコダイル革(素材)は、コストを削れない重要なものだという点。薄さや柄にこだわって革を選べば、それなりの価格になることは自明の理なのです。
その上で、手間をかけて、クロコダイルの持ち味を十分に引き出しているものは高くなりますし、そうでないもの、つまり革素材も工程も半端なものは安くなります。極端な低価格で販売しているものには、それなりの理由があることを知っておいていただければと思います。
クロコダイル革はよく丈夫で長持ちするとか聞きますが、どのくらい長持ちするのですか?
まず丁寧にお使い頂くことが大前提ですが、革製品全般と比較しても基本的には同じように丈夫で長持ちします。
以前お取引先の通販であった事例ですが、クレームとして弊社の方に戻ってきた2つ折財布ですが、よく見てみると乱暴にお尻のポケットから何度も何度も出し入れされた形跡があり、そのため財布の表面が傷んでおり、元に戻して欲しいとのことでした。結論としては修復上可能で丁寧にご説明して紊得頂きました。
クロコダイル製品に拘わらず革製品を長持ちさせるには、長期間毎日使うのではなく、たまには少し休ませてお手入れするくらいのお気持ちを持って頂きたいものです。
クロコダイル革特別のお手入れ方法についてもよく聞かれますが、まず汚れを早めに取り除くこと、柔らかい布で乾拭きすることをお勧めします。特に水分には弱いので雨に濡れたときは、早めに乾拭きし、乾燥させてください。
クロコダイル製品でも若い人向けの商品はないのですか?
まずクロコダイルイコール高額品というイメージが定着していることと実際他の革製品と比べると価格が高いので、ある程度お金をお持ちの方(年長者)しか購入できないという前提で製品が作られてきました。
先にふれさせて頂きましたが、他の革製品と同様な価格帯に簡単には出来ませんが、私どもでは少しでもセンスの良い商品企画と可能な限りの低価格化に努力して、お若い方にも愛用して頂ける商品作りをしていきます。
グレージング(シャイニング)仕上げとマット仕上げどっちがいいですか?
これもよくある質問です。それぞれの特徴とメリット、デメリットがあります。
まず見た目の高級感という点ではグレージング(シャイニング)仕上げの方が断然ありますが、その分気軽に持てるカジュアル感という面ではマット仕上げの方がありますね。
やはり昔からワニ革はピカピカしたものと思い込んでおられる方が大半かと思いますし、入門編がグレージング2点目からはマットというお客様も多くいらっしゃいます。
前頁で申し上げました丈夫さですが、丁寧にお使いになればどちらの仕上げでも同じですが、もしラフな感じで毎日お気軽にお使いになるおつもりでしたらマットがお勧めです。
余談ですが最近では藍染など特殊な仕上げを行っているところもありますし、親会社では時代に合わせたエコ仕上げ等も開発しております。
クロコダイル革はどんなカラーでも作れるのですか?
結論から申し上げますとどんなカラーでも染色することは出来ます。
但し牛革でも同じですが、希望するカラーに染色するためには、一定の枚数が必要です。
サイズによりますが、最低30枚以上は、必要になり、牛革に比べるとかなりの高額になりますので、簡単にはたくさんのカラーを作れませんが、革屋の立場から考えると一色でたくさんの枚数を染めた方が商売の効率がいいのです。
そこで私たちガウディでは、定番カラーを決め常時グレージングで10色以上マットで5色程度ご用意し、いつでも製品に出来るようにしております。
また必要に応じて随時新しいカラーも開発するようにしております。
クロコダイルの本当の価値を知っていただくために、最後にお伝えしたい私たちの想い。
ガウディブランドは有名ブランド以上の品質を実現していると評価されております。
そのバックボーンには作り手(職人、工場)もお客様と同じくらい大切、という考え方があります。作り手にもなるべく正直に誠意をもってお話をするようにしています。こちら側の一方的な条件(工賃、納期)で半ば強引に商品を作らせたり、本来技術的、条件的に不可能なのに無理やり作らせたり、ということだけは致しません。そのような姿勢は必ず商品に跳ね返り最終的にはお客様にご迷惑をおかけすることになるからです。
ガウディでは、革の選び方・使い方の“本物基準”にこだわった事業を展開しております。以下は、その象徴的なものであり、業界で画期的と注目されている商品・サービスです。
■オーナーズワンサービス
ガウディ品質のクロコダイルレザーを丸々1枚使用。商品によって一番良いと思われる部分を使って“あなたのためだけの”商品を数点お作りします。
■究極のクロコダイル目利きサービス
専門家から見た最高品質の革を使用。【革を見極める達人】×【革を自在に扱う職人】による、一切の妥協なし、理想の革から理想の製品を生み出すサービスです。
■テールシリーズ
一般的に腹部のセンター取りが一番美しいとされていますが、アイテムによってはテールの方が引き立つ場合も。革に精通したガウディならではの提案です。
私どものサロンを訪問されたお客様には、必ず製品に加工する前の革をご覧頂くことにしております。私自身は30年ほど前から毎日のように革を見続けていますが、一般の方々はワニ革自体を目にすることは通常有り得ませんので「感激した」とのお言葉を頂くこともあります。
ガウディは革と商品作りについては極力オープンにしています。また物づくりにおいては、出来ないものは出来ないと正直にお答えすることによって作り手とお客様を守り、末永い物づくりをしていきたいと考えております。ぜひ一度、サロンにお越し頂き、ガウディの普段の姿お確かめください。
国内最大手のクロコ革輸入商社をパートナーに、生産現場・製造現場の経験も含め30年以上も磨いた鑑識眼で商品・サービスを提供。クロコダイルの新しい魅力を創り出す大人のクロコファンのためのブランド。
*ブランド名の由来
親会社である堀内貿易の仕入先で、ヨーロッパのスーパーブランドにも皮を供給するクロコダイルファーム(養殖場)のオーナーの名前、Mr.Graham Gaudieから名付けたものです。
クロコファンショップGAUDIE
店長 南澤健一
■プロフィール
国際最大手のクロコダイル皮革の輸入元である堀内貿易株式会社入社後、クロコダイルの原産地であるパプアニューギニアに赴任。貴重な体験を積み、クロコダイルの本質的な価値を掴む。
平成8年、堀内貿易の子会社として有限会社フューチャーを設立。堀内貿易の特別なサポートによって長い間の夢であった年齢、性別を超えて付加価値の高い商品の提供をガウディブランドを通して実現する。職人をリスペクトし、お客様に喜んで頂ける物づくりをしたいというマインドを大切にしている。
このBOOKは、クロコダイルのことがよくわからないままにクロコダイル製品を購入していたり、はじめてクロコダイル製品の購入をお考えの方々のために書きました。高級な素材というイメージだけで高い価格を設定している業者、素材の知識もクロコダイル製品のモノづくりの何たるかも知らずに販売している業者も数多く存在します。そんな業者の宣伝に惑わされないためにも、私の知りうる限りの知識と情報をお伝えしようと考えました。このページで興味を深められた方は、ぜひこちらもお読みください。
ガウディでは、会員の皆様、または商品ご購入の方に、最新の商品情報やお手入れ方法等のお役立ち情報、メルマガ読者限定特典、本店サロンのご利用状況などを盛り込んだメールマガジンを発行しております。
メールマガジンは、会員登録・商品購入の際に配信設定できますので、ぜひどうぞ。