店長南澤の【今月のQ&A】
Vol.14 クロコダイル革の部位と製品の関係
Q:クロコダイル革の部位と製品の関係について
クロコダイル製品にとってその腑柄は、他の素材にない一番の魅力です。
お腹の「センターどり」が価値が高いことは言うまでもありませんが、アイテムによっては、顎や尻っぽなどの部位が向いている場合があります。
A:クロコダイル革の最大の魅力は、種類、サイズ、さらに1枚1枚個体差による腑柄模様の違いにあります。
そして同一種類でも部位(革の部分)によってその腑柄模様による表情は異なります。
つまり顎は顎、お腹はお腹、尻っぽは尻っぽそれぞれが独特な表情を醸し出しています。
私たちGAUDIEの製品も長財布の様にお腹で「センターどり」した方がいいもの、名刺入れはあえて顎の部分が綺麗だったり、ベルトは男らしく尻っぽの「竹腑」で決めてみたり、製品によって一番合う腑柄で製作するように心がけています。
一方、作り手である職人さんにとっては、柄の見た目以上にそれぞれの部位の特性を理解した上で、例えば部位によってはそんなに薄く漉けないとか、「アリ」と呼ぶ長財布の折れ曲がる部分にはどの部位がいいとか、そんな作り手ならではの発想によって、長くご使用頂いた時に、より手に馴染み型崩れがしにくいような製品作りを常に理想としております。
見た目はかっこいいけど、しばらく使っていたら型が崩れてきたりしないように柄の美しさと機能面、両方兼ね備えた製品、実はそんなに簡単なことではないのですが、GAUDIEではいつも頭に入れて製品作りをしています。