クロコダイル研究所
革製品の基礎知識
01.革の歴史
リン:革はいつ頃から使われていたのかしら?
南澤:諸説ありますが、旧石器時代(約200万年前?)からと言うのは、ほぼ間違いないようです。旧石器時代の人類は、狩猟・採集によって食糧を得ていましたが、肉を食べた後に残った毛皮や皮を、寒さや衝撃を防いでくれる衣類として利用したと考えられます。
リン:どうやって革を作っていたのでしょう?
南澤:旧石器時代の遺跡発掘から、皮を加工するためと推察される道具が見つかっています。この道具で獣毛を除くなどを行ったと考えられます。これは、動物の「皮」を加工して「革」にする「なめし技術」の第一歩です。※1
リン:革を柔らくする技術は?
南澤:動物の皮はそのままの状態では、硬くなったり腐ったりするため長持ちしません。人類は皮の腐敗を防ぎ柔らかくするために、さまざまな「なめし技術」が編み出しました。
「なめし技術」は、初めの頃は乾かす、揉む、叩く、など物理的な方法だけでしたが、のちに、魚や動物の油脂を塗布して皮を柔軟にする「油なめし」、燻蒸効果で皮の腐敗を防止する「くん煙なめし」、草や木の汁に浸して腐敗を防ぐ「植物タンニンなめし」など効果的な手法が生み出されてきました。※2
リン:衣服に使われていたんですよね?
南澤:加工した革は、衣服はもちろんのこと、寝具や武具、鞍などさまざまな用途に用いられました。書き物の対象物としての使用も古く、メソポタミアや古代エジプトでは革製の巻物が使われたと言われます。西欧では中世まで「羊皮紙」(羊や山羊の皮を乾燥させたもの)が使用されてきました。耐久性に優れ、紀元100年以前の巻物など多くの歴史的資料が現存しています。
リン:革の消費量はどんどん増えていった?
南澤:19世紀後半、金属由来の薬剤を用いる「クロムなめし」が実用化されたことから、作業時間が大幅に短縮され、コストも低く抑えられるため、革の量産化が進みました。「クロムなめし」の革は柔らかく、耐熱性に優れ、染色も容易であることから、現在でも広く用いられています。※3
リン:日本ではどんな歴史が?
南澤:日本最古の皮革に関しては、大和朝廷に献上された「亜久利加波(あくりかわ)」の記録があります。まだ「なめし」は行われておらず、皮についた脂を取り除いただけの皮革でした。この時代、鹿やカモシカ、猪などの獲物は「弓弭の調(ゆはずのみつぎ)」と言って、朝廷への貢ぎ物でした。
リン:よく使われた革は?
南澤:日本で古来からもっとも愛用されたのは鹿の革です。耐久性、通気性、柔軟性にすぐれ、武具、衣類、履物など様々な用途に利用されてきました。※4
飛鳥時代初期には、大陸から伝来した「なめし」が行われていました。当時は「燻なめし」とよばれる手法を用いていたと言われます。
皮加工の基礎は、江戸期に確立され、現在にも受け継がれています。江戸時代頃から牛馬の皮も多く使用されるようになり、文明の発達とともに、タンナーと呼ばれる専業職人が生まれ、革製品もまた全国へ流通していきました。
- ※1
紀元前8000年頃、皮を煙でいぶして防腐加工を施し、さらに動物脂を塗り混み皮革を使用していました。紀元前3000年頃になると、木の樹皮にタンニンを含んでいるのが発見され、皮にタンニンを含む植物脂につけて着色し、なめすことができるようになりました。 - ※2
革をなめす方法は、非常に多くの地域で使用されました。アメリカインディアンによって使用された技法は、皮を灰汁につけると数週間で原皮だけが残り、肉の破片と毛が除去され、アメリカツガとオーク樹皮の溶液を使用してなめしていた様です。ヨーロッパやアメリカなどでは、かしわの木皮からタンニンを効率的に取る方法が発見され、1760年に英国のマックス・ブリッジが、タンニンエキスを使う方法を考え出しました。 - ※3
1858年には、クナップという人物が、鉄、アルミニウム、クロムなどの金属を主とした薬品による「なめし」の方法を発見し、現在でもほとんどが「クロムなめし」という方法で行われています。
(※1,※2,※3 出典:FULLBRIDGE 「Leather History」http://www.fullbridge.jp/leather.html) - ※4
日本でかつて多用されたのは鹿革。馬の脳髄から取り出した「脳漿(のうしょう)」で革をなめしていた。この技術は昭和30年代まで各地に伝承されていたが、今では終焉してしまっている。また、なめし終わった鹿革の白革をいぶして染色を行うのが、ふすべ(熏べ)革だ。これが現在では数少なくなった、印伝の作り方のひとつ。 - ※5
日本の場合、大陸から渡来した「熟皮高麗(おしかわこま)」「狛部(こまべ)」といった呼称の工人たちが革の加工技術を伝えた。つまり、日本の革の歴史は、1000年以上も前にさかのぼることができるのだ。播州姫路地方で当時より革のなめしが盛んに行われ、なめしの工程は、瀬戸内海産の塩による原皮処理→浅瀬で洗い流し→石河原での川漬→脱毛→塩入れ→加湿→菜種の油付け→揉み→さらし→革洗いの反復作業で行われていた。海が近い姫路は、まさに革の加工にピッタリの土地だったのだ。そのほかの地域でも、同様の技術によって革の加工が行われていた。日本が諸外国に門戸を開く江戸時代までこの技術で革の加工がされ、革は鞍や文庫などに珍重された。現代の主流となっているタンニンなめしやクロムなめしは、明治時代になって伝えられ、現在にいたる。
(※4,※5 出典:TIME&EFFORT「日本の革文化・世界の革産地」 http://timeandeffort.jlia.or.jp/column/culture/01_1.html)
02.革の文化
リン:革文化といえばヨーロッパですよね?
南澤:ヨーロッパ、なかでもイタリアは、古くから皮革工芸の伝統があります。ルネッサンス期には金唐革(きんからかわ)と呼ばれる壁面装飾用の革が作られ、屋内装飾にも革が用いられてきました。また、1000年以上も続く「バケッタ製法」(植物タンニンなめし)は、今でも伝承されています。
リン:イギリスにも伝統がありそうですね。
南澤:馬術、競馬などの伝統が受け継がれてきたイギリスでは、丈夫な馬具の追求が、「ブライドルレザー」(ロウを何度も塗りこみ、耐久性向上)を生み出しました。こうしたことから、イギリスでは、特に丈夫な革を加工する技術が発達し、現在に通じる世界に名だたる紳士靴ブランドが数多く生まれました。
リン:ファッションならフランスでしょうか?
南澤:フランスの革の特徴は、何と言っても発色の良さです。染料後に顔料を塗るという独自の製法を用いています。世界的ファッションブランドが多いフランスでは、上質な革が各地から集まっています。エレガントな印象の革が好まれる傾向にあります。
リン:北米はネイティブアメリカンの工芸品がたくさんありますよね。
南澤:牛肉の一大消費地である北米では、同時に牛革のなめし技術も発達してきました。ネイティブアメリカンによる美しい工芸品は、その革文化を伝承するものです。
一方、中南米は、ワニ、ヘビ、トカゲなどのエキゾチックレザーの産地として有名です。また、そればかりでなく、ヤギなどの家畜からも毛皮や革製品を作る文化も根付いています。
リン:アジアはどうでしょう?
南澤:日本では古来、革といえば鹿革でした。鹿革は、武具や馬具のほか、衣類や寝具などの日用品としても幅広く用いられました。牛や馬の革も使うようになったのは、江戸時代頃からです。さらに明治時代からは、豚革が使用されるようになりました。
東南アジアはワニの養殖が大規模に行われていてる地域です。食用はもちろんですが、その革は革製品に活用されています。中でもイリエワニは符柄の美しさが際立ち、最上級品として珍重されています。
インドやパキスタン、バングラディシュは、なめし産業が盛んな国々です。特徴は、熱帯気候ゆえの薄い革です。
オセアニアは、サメ、ダチョウなどの高級皮革の産地として知られています。また、カンガルー革は、オーストラリアでしか生産されていません。丈夫さとしなやかさを併せ持ち、非常に軽いのが特徴で、スポーツシューズ等には最適です。
03.革の種類
リン:革の種類と言っても、牛、馬、羊など、さまざまな種類がありますね。
南澤:世界中で最も広く使われている皮革は牛革です。日本でも、いろいろな用途の牛革製品がつくられていますが、原皮そのものは、85%以上が海外からの輸入です。牛革は、雌雄、年齢によってカーフ、キップ、カウなどと分けられ、それぞれに特徴があります。
リン:牛以外の革は?
南澤:羊革は薄くて柔らかく、衣類や手袋をはじめ、その性質を生かして書物の装丁にも用いられています。インド産の羊皮は、特に品質が良く、その価値が世界的に認められています。
カンガルーは、カーフ(子牛の皮)にまさる高級素材。丈夫で柔軟性に富み、伸びたり変形したりしにくいので、ごく高級な靴、またその特性からスパイクシューズなどのスポーツ用にも最適です。
豚革は、牛革の次に利用範囲の広い革です。バッグ類、ベルトをはじめ、靴の甲革、裏革や敷革に用いられています。豚革は、最近では国内で使用するのみならず、輸出も増えています。
リン:馬や鹿もよく使われています。
南澤:馬の臀部からとった「コードバン」と呼ばれる革は、つややかな光沢が美しく、靴、鞄、ベルト、財布などに使用されます。臀部以外の部分は、主に靴の裏革などに使われます。
鹿の革を動植物油でなめした「セーム皮」は大変やわらかく、ガソリンの濾過、ガラス磨きなどの用途で用いられるほか、衣料用としても用いられます。
リン:オーストリッチは人気があります。
南澤:オーストリッチ(駝鳥)革は、羽根を抜いたあとの突起の模様(クイルマーク)が特徴の高級皮革です。ベルト、靴、草履に使われています。
リン:爬虫類も人気ですね。
南澤:爬虫類としては、ワニ、トカゲ、ヘビの3種が中心です。いずれも革の柄・模様が重要視されます。財布、ベルト、靴、鞄など広く用いられています。
リン:小形の恐竜(The Little Dinosaurs)とも言われるトカゲは、爬虫類皮革の中でもポピュラーな素材です。また、個性的な斑紋や鱗模様を持つヘビ革は、ファッションには欠かせない素材のひとつです。
南澤:トカゲ、ヘビをはじめとする爬虫類は、独自の鱗のほか、身体全体にそれぞれの種特有の斑紋、模様を持っています。デザインによってはこの特徴のある斑紋を活かす場合もありますが、敢えて斑紋を薬品で消し、鱗のみを活かす場合もあります。
トカゲの独特の鱗模様は、幅広く各種の製品に活かされ、また、ヘビで言えばアミメニシキヘビは背中を活かしたBelly Cut Type と、腹部を活かしたBack Cut Type があり、バッグ類、靴、ベルト等に幅広く利用されています。
- ※ 原料皮の種類
- 現在、動物皮が革として利用されるのは、主に脊椎動物である。脊椎動物の中でも哺乳類、爬虫類に属する動物皮がよく利用されているが、鳥類、両性類、魚類に属する動物皮も利用されている。
野生動物の皮も利用されるが、全滅の恐れがある野生動物の種の国際取引に関する条約(ワシントン条約)により制限がある。そのため野生動物でもミンク、ダチョウ、ワニなどは飼育されている。
日本は家畜の頭数が少ないので馬、羊、山羊等の皮はほとんど輸入に頼っている。牛皮も年間130万枚程度を輸入している。豚皮は唯一国内で賄っている動物皮である。
(出典:日本皮革技術協会「皮革の知識」 http://www.hikaku-kyo.org/htdoc/hikakunochisiki-03.html)
- ※ 革の種類
- 牛革
・カーフスキン
生後6カ月ぐらいの子牛の革。きめが細かく柔らかで、高級革製品の材料として使われます。
・キップスキン
生後6カ月から2年ぐらいの革。カーフスキンよりきめがやや粗く、厚みもあります。カーフスキンに次いで上質な革です。
・カウハイド
生後2年の牝牛の革。きめと厚みはキップスキンとステアハイドの中間です。 ・ステアハイド
生後3〜6カ月の間に去勢した、生後2年以上の牡牛の革。きめは粗く、厚みもあります。最も多く愛用されている革です。
・ブルハイド
生後3年以上の牡牛の革。きめは粗く、丈夫で厚いのが特徴です。
・地生(じなま)
国内産の牛の革です。
馬革
・ホースハイド
牛革に比べ、柔らかいのが特徴です。
・コードバン
臀部の革。繊維が緻密で、美しい光沢があります。
豚革
・ピッグスキン
摩擦に強く、丈夫。他の革と異なり、国内で自給できます。
羊革
・シープスキン
成羊の革。薄く滑らかで柔らかいのが特徴です。
・ラムスキン
子羊の革。シープスキンよりきめが細かく柔らかく、高級革製品の材料として使われています。
※スキンは小動物の革のことで、小判で薄くて軽い。ハイドは大動物の革のこと。大判で厚くて重い。牛革では重量が30ポンド(13.6キログラム)以下のものがスキン、以上のものがハイドとなる。
*『鞄・ハンドバッグ・小物の基礎知識』(一般社団法人日本皮革産業連合会 鞄・ハンドバッグ表示適正化プロジェクトチーム)より
04.革の仕事
リン:革の職人でよく知られているのは靴ですね。
南澤:革靴は多くのパーツからできており、完成までにいくつもの工程を経ています。履きやすい靴は、「靴職人」の長年の経験や知識によって生まれます。
リン:かばんの職人もおおいですよね。
南澤:一口にバッグと言っても、ハンドバッグ、トートバッグ、ショルダーバッグ、クラッチバッグ、ボストンバッグ、リュック等々、様々な種類があり、それぞれに技術や作り方も異なります。いずれも丁寧な仕事により、それぞれの用途に最適なバッグが作られています。
リン:他にも様々な製品を作るプロがいますね。
南澤:革製品には、ジャケットなどの衣類やベルトもあります。
ジャケットやコートを作るには、一枚の革から大きなパーツを取ります。また、それぞれのパーツによって求められる強度や伸縮性が異なることもあります。そのため、パーツを裁断するには、経験豊かな「ウェア職人」の技術が不可欠です。職人は革の状態を確認しながら手作業で行っているのです。
ベルトは他の革製品に比べるとパーツの数は少ないですが、それだけに、職人の腕次第で完成度に大きな差が出ます。たとえば良質な部分だけをつなぎ目なしに裁断する技術、切り口の仕上げの手法など、「ベルト職人」の卓越した技が製品の価値を高めています。
リン:対照的ですね。身近なところで革職人が活躍しています。
南澤:たとえば革手袋。指先は身体のなかでも感覚の鋭い部分です。革手袋をしても指の動きを邪魔せず、指の繊細な感覚が損なわれないように、「手袋職人」は様々な工夫を凝らしています。 他にも、革小物づくりを主に手がける職人や、ソファや家具、シートやハンドルなどの車の内装専門の職人もいます。
リン:革は私たちの生活の色々なところで使われているため、その数だけ職人がいるんですね。
南澤:革といえば「タンナー」の仕事も重要です。タンナーは、革なめしのプロ。そのままでは硬くなったり腐ったりしやすい皮を、水やなめし剤を使って柔らかく丈夫な革に生まれ変わらせるのがの仕事です。 食肉を得たあとに残った皮から「革」を生み出し、生活に役立つ革製品は作る。それは動物からもらった命を無駄なく使うということです。
リン:素材を供給する革問屋も重要な存在ですね。
南澤:何を作りたいのかによって必要な革の種類は異なってきます。「革問屋」は革についての幅広い知識を持ち、職人やデザイナーがよりよい製品を作るために、最適な革を提供するのが仕事です。
05.革の特徴
リン:革には他の素材にはない特徴がありますね。
南澤:革の長所※1は、まず何と言ってもその美しさ。銀面模様の独特の美しさ、優れた感触は、他にはない魅力です。革は使い込むほどに繊維がほぐれて柔らかくなり、また、太陽光や人の手の皮脂の作用でアメ色に変化するなど、風合いが深まるという特徴があります。
リン:今やファッションには欠かせません。
南澤:いま革に求められるのは、丈夫さだけではなく高いファッション性です。 たとえば、バッグやカバンの種類はさまざまですが、革の柔軟性や弾力性、充実性?、滑らかさなどに加え、外観の美しさを左右する特長を見極めたうえで、最適な素材が選ばれています。
リン:機能的な特徴は?
南澤:吸湿性、保温性があることが一番の特徴です。 革は絡みあったコラーゲン繊維の間に湿気を溜め込み、そして放出します。衣服や靴などとして革をまとった場合も、まるで呼吸するように湿度を調整してくれます。こうした革の調整機能のおかげで、革靴の中はいつも快適な湿度が保たれるのです。 また、革には目に見えない小さな穴がたくさん開いていますが、そこに多くの空気を含むことで冷たい空気が入り込むのを防ぐ保温効果があります。そのため、手袋などの防寒具に最適の素材といえます。 また、適度な塑性と弾性をもつので、成形しやすく体や手足になじませることができます。
リン:それに、丈夫ですね。
南澤:革は曲げたりねじったりしても変形しにくい丈夫な性質を持っているため、たとえば大きな力が加わるベルトなどにも最適の素材です。 また、革は炎にさらされても火が着きにくいのです。万一着火した場合も、炎をあげて燃焼しにくいという特性があります。熱によって繊維が溶解することもないため、火気を扱う現場でも安全のために革手袋が使われることが多いのです。
リン:動物によっても随分異なると思いますが。
南澤:幅広く利用されている最も身近な革といえば牛革です。牛は、食肉として数多く生産されているので、その革も入手しやすくなります。特に成牛の革は、サイズが大きく非常に効率がよい革と言えます。 また、牛の成長段階によって革のきめ細かさが違い、また部位によっても革の柔らかさや厚さが異なるため、それによってさまざまな使い分けがされています。
リン:カンガルーの革はよくスポーツシューズに採用されていますね。
南澤:伸縮性があり、軽量なため、特にスポーツシューズには最適です。カンガルーは跳ね回るため、その革にキズが多いのが普通で、逆にキズが少ないカンガルー革は希少です。キズを隠すために顔料をぬられることも多いのです。
リン:軽いと言えば、鹿や羊はどうでしょう?
南澤:鹿革(ディアスキン)の特徴は、まるで布のように柔らかいことです。羊の革は、上質な手袋や防寒具、また袋物などに用いられています。
- ※1革の短所
革が他の素材と比べ取り扱いにくい点(短所)
・個体差、部位差があり、感触、色、風合いなどが不均一である。部位を考慮した色合わせや裁断が必要である。不定形であり、大きな面積や均質なものがとれないため裁断率が悪い。
・水に濡れると形状や風合いが変化する。
・染色堅牢性が比較的弱い。
・カビが生えやすい。
・濡れたとき熱に弱い。
・アルカリ性に弱い。
・特有の臭い(主にタンニン、加脂剤、仕上げ剤等)を有する場合がある。
(出典: 日本皮革技術協会「皮革の知識」http://www.hikaku-kyo.org/htdoc/hikakunochisiki-07.htm) - ※本革と、合成皮革や人工皮革のちがい
人工的に作った合成皮革や人工皮革ととの区別のために、動物の皮をなめして作った革は、本革や天然皮革とも言われる。合成皮革(合皮)は、簡単にいうと布地に合成樹脂をのせて型押しなどをした、革のように見せた素材のこと。合成樹脂には、ポリウレタン樹脂や塩化ビニールを使っているので、プラスチックやビニールでできた素材です。変形が自由で加工しやすいのが特徴。 本革は水にぬれると形が戻らず、比較的重いですが、合成皮革や人工皮革は水に強く、本革よりも軽い。用途によっては、とても便利な素材と言える。ただし、本革に比べると、時間による劣化は大きく、使うほどに味わいがでるような経年変化も望めない。本革のような手触り感や、使うほどに体に馴染んでいく変化もない。
(出典:MUUSEO SQUARE<最高のマテリアル(素材)革。その機能性を、革のプロに聞く! >https://muuseo.com/square/articles/92/)
06.革の製品
革製品の代表である財布を取り上げてみたいと思います。
革の長財布は、メンズの個性を最大限に演出してくれるアイテム。最近はクレジットカードやデビットカード、電子マネーなども普及し、以前より現金を持ち歩く人が少なくなっているのは確か。将来的にはさらに需要が減ると思われる。
革財布の歴史を振り返ってみましょうか。
財布に使われている天然皮革は、現在では牛革が主流。しかし、日本では鹿やイノシシ、カモシカなどの革が牛革に先立って使用されていた歴史がある。これに対して牛肉の消費量が多い欧米では牛革加工の技術が先に誕生したと言われている。紀元前8000年ごろにはすでに動物の皮に油をぬって柔らかくするという「なめし」を行っていた記録があるとか 。天然皮革の中でも鹿の皮は通気性や吸湿性、耐久性が高く、足袋に用いられたり武具に使用されたりすることも多かったようだ。
鹿革に漆で模様をつけた印伝の財布が売られています。
見美しさだけではなく耐久性の高さもある。 飛鳥時代の記録にもなめしが行われていた様子が残っており、私たちに日本人にとって天然皮革が欠かせないものだったということが分かる。
懐紙入れを応用して考えられたのが財布だとか。
日本では江戸時代まで、中央に穴の開いた硬貨が使用されていた。当時はこの穴に紐を通してお金を持ち歩いていた。その後、紙幣が使われるようになってから懐紙入れを作る技術を応用して財布が作られるようになったと言われている。
長財布・二つ折り財布の歴史は意外に新しい?
1950年代になってクレジットカードが登場すると現在のようなカードポケットがついた財布が使われるようになった。1970〜1980年代にはもっと合成繊維やナイロンを使ったマジックテープで留める財布が使用されるようになり、現在のようなラウンドジップタイプの財布も見られるようになってきた。 そして1990年代には丈夫な合成皮革やナイロンで作られた海外のブランド財布が流行するように。このように財布は現代のメンズたちの生活スタイルや経済と密接なかかわりを持ちながら今の形になったということができる。
07.革の製造工程
リン:革の製造工程はとても複雑ですが、大まかに言うとどんな感じでしょうか?
南澤:大きく分けて、準備、鞣し、中和・再鞣・染色・加脂、仕上げの各工程があります。
リン:特に重要なのは「なめし」でしょうか?
南澤:単なる動物の「皮」を革製品の製造に利用できる「革」へと加工する作業が「なめし」です。皮は、そのままでは硬くなったり腐ったりするので、製品化するのに適しません。なめし加工は、革製品の製造工程の第一歩です。
リン:「なめし」にもいろいろな種類がありますね。
南澤:鞣しは、古くは剥皮した動物皮を乾燥させ、叩いたり、擦ったり、揉んだりして物理的に柔らかくする方法で行われました。その後、燻煙したり、動植物の油を塗ったり、植物の浸出液に漬け込んだりして効果的に柔らかくする技法が生まれました。その後、化学薬品を使う方法が生まれ、クロム鞣しは現在もなめし加工の主流になっています。このほかに、植物タンニン鞣しやホルムアルデヒド鞣し、その他の鞣し方法があります。
リン:「なめし」の効果を教えてください。
南澤:鞣しによって皮の耐熱性が向上します。また、腐敗しにくくなり、しなやかで温かみのある感じになります。漢字の「鞣」は「革」と「柔」とからなっていますが、このことからも「なめし」すなわち皮を柔らかくするという意味を持っていることがわかりますね。
- ※牛、馬、羊、やぎ皮など製革工程
(1)原皮の輸入
牛、馬、羊、やぎ皮などが輸入されています。国産でまかなえる原皮は、豚皮のみです。輸入相手国は、アメリカ、オーストラリアの他にヨーロッパ、東南アジアなどです。
(2)原皮倉庫
日本の港へ到着した原皮は、必要な手続きを経て倉庫へ搬入、その後各工場へと運ばれます。
(3)原皮水洗い
原皮を水洗いして、付着している汚物を取り除きます。使用した水は排水処理によって浄化してから外へ流します。
(4)石灰漬
石灰に漬けて皮をふくらませ除毛します。毛を取り去った面(銀面)が皮の表面になります。
(5)フレッシング
皮に付いている不要物を取りのぞきます。
・スプリッティング(バンドナイフ)製造する用途(靴用、かばん用、衣服用など)に応じて、皮の厚みを分割する。
(6)なめし
クロムなめし、タンニンなめしなどの方法で皮にいろいろな耐久性を持たせる。
(7)背割り
牛、馬などの大きな革では、作業がしやすいように1頭分の革を背筋に沿って半分に分ける。
(8)水絞り
水分を取りのぞくと同時に革を伸ばします。
(9)等級選別
傷の有無などをチェックし等級に分けます。
(10)バンドナイフ
6のなめしの前に皮を分割しなかった場合は、ここで分割します。
(11)シェービング(裏削り)
革製品の用途に応じて、革を削って最終的な厚みにします。
(12)再なめし・加脂・染色
革のやわらかさなどを調整しながら染色します。
(出典:兵庫県皮革産業協同組合連合会「革のできるまで」http://www.hyota.com/process.html) - ※爬虫類皮革等のなめしと染色
(1)原皮
動物から剥皮された原皮は、なめし工場までの長期間の輸送中に腐らないように、塩漬け、または乾燥される。
(2)水漬け
塩漬けや乾燥して脱水された原皮を水に漬けて、生皮の状態に戻す。この作業からクロム鞣しまでと、染色はドラムという容器で行う。
(3)石灰漬け
消石灰を溶かした液に漬けて脱鱗したり、脱脂をし、皮の繊維をほぐす。
(4)脱灰・ベーチング
消石灰が皮に残っていると、なめし工程がうまく行かないため、薬品で余分な消石灰を除く。又、タンパク分解酵素により、皮の主成分であるコラーゲン以外のタンパクを消化して除去する。
(5)漂白
必要があれば、酸化作用のある薬品で、表面の汚れや余分な色素を漂白する。
(6)浸酸(ピックリング)
次のなめし工程でなめし剤が皮に十分に浸透するように皮の酸性度を調整する。
(7)クロムなめし
3価のクロムなめし剤で皮をなめします。なめしにより、皮は腐りにくくなり、また通常の温度では収縮や硬化が起こらない革になる。
(8)シェービング
革の裏を削って、革の厚さを均一にする。
(9)再鞣し、染色・加脂
求められる風合いに応じて、クロム、植物タンニン、合成タンニンなどで再鞣し、希望の色に染色する。
同時に革を柔軟にするために加脂剤を加える。
(10)吊り干し乾燥
なめし・染色・加脂した革等を絞って吊り乾燥します。ガラ干しともいう。
(11)張り乾燥
革をネットに張って乾燥し、革を平らにして仕上げがしやすいように準備する。(ネット張り)。
また爬虫類革では、板に釘で張る方法が主に行われる(板張り)
(12)仕上げ塗装
染料や顔料で革を着色するとともに、耐水性や艶をだすために、仕上げ剤を塗装する。
*マット仕上げ
艶消し、半艶の仕上げは、グレージングの工程をとらず耐水性・色落ちに注意した仕上げにする。
*グレージング仕上げ
透明度のある光沢を出すため、革にタンパク質バインダーを塗布し、メノウの玉で磨きます。グレージングの替わりにアイロンでプレスすることもある。
(出典:全日本爬虫類皮革産業協同組合「爬虫類皮革等のなめしと染色」http://www.jra-zenpa.or.jp/learning/nameshi.html)
08.革の手入れ
リン:皮革製品はデリケートなので手入れがとても大切です。
南澤:購入したときの機能、風合いや美しさなどをできるだけ長く保つには、日頃からの適切な手入れが大切で、また保管する場合も注意が必要です。使用に伴う汚れや劣化を最小限にするためには、革やその取扱い方法についての基本的な知識が不可欠です。
リン:色落ちの苦情が多いようですね。
南澤:革製品は、天然素材の自然な感じを損なわないように仕上げるため、完全な色止め加工を施していません。水に濡れたり、日光にさらされたりすると、色落ちや変色、風合いの変化などが起こりえます。革は耐水性が低く、繊維製品のような高温での染色が製革工程上できないことが要因です。色落ちしやすい特性があることを知って、例えば濃い色の製品を使用する際には、薄い色の衣服を避けるといった注意も必要です。
リン:革は本質的に水を嫌う?
南澤:革製品を濡らした時は、できるだけ早く、乾いた布やティッシュペーパーなどで水分をふきとることが大事です。そして製品の形を整え、バッグや靴であれば吸水性のある紙類を中に詰めて陰干ししてください。マット仕上げの革の場合は、この処理で大体元の状態に近くまで復元可能です。
ただし、処理が遅れた場合や水濡れの程度のひどい場合、また汗などの付着によるグレージング仕上げの革の光沢落ちの場合は、残念ながら復元が不可能です。
また、ドライヤー、ストーブ、スチームアイロンなどを用いた高温化での乾燥や、直射日光にあてての乾燥は、革の繊維の収縮、変形、変質、変色をもたらしますので絶対に避けなければなりません。
リン:爬虫類皮革製品の場合も難しいですね。
南澤:光沢のない素上げタイプ(マット仕上げ)の場合は、マット専用のクリーム(注)を使用してお手入れします。少しの汚れは柔らかい消しゴムで軽くこすり、取り除くことができます。日頃から使用後は、カラ拭きを習慣づけましょう。
光沢のある仕上げ(グレージング仕上げ)をしたものは、革の表面にタンパク質バインダーを塗布し、メノウの玉で磨き上げます。
また、カラ拭きでホコリや汚れを落としてから、市販のグレージング専用のクリーム(注)を少量ぬり、柔らかい布で丁寧に磨くことでツヤ感を保てます。
リン:カビも問題ですね。
南澤:「カビを生やしてしまいました。取る方法を教えてください。」とのお問い合わせをいただくことがありますが、残念ながらカビは発生してからでは手遅れです。ブラシや布で拭き取ろうとしても、菌の根は革の組織に深く入り込んでいるため、跡が残ってきれいにならないのです。
カビは発生させないことが何よりも大切です。カビは、汚れ、高温、多湿の条件が揃うと繁殖が盛んになります。保管する場合は、風通しのよい涼しい場所に保管してください。その場合、光による変退色を防ぐために直接日光や照明があたらない場所を選んでください。
リン:長く愛用する方法を教えてください。
南澤:どんなにお気に入りのバッグや靴であっても、時々休ませてあげることが長持ちの秘訣です。いくつかの製品を交互に使用すれば、傷みや型くずれも少なくなります。良質な皮革が使われているものほど、持つ人の心配りが大切です。
また、皮革にとっては油は栄養と考えて、専用のクリームで補給してあげましょう。表面にツヤ感を与え、しなやかさを保ち、劣化を防ぐことができます。
リン:革財布についてはどうでしょう。
南澤:革財布は毎日手にとって使うアイテムなので、知らない間に汚れがついたり、シミができていることもあります。使い始める前に防水・防汚効果のあるスプレーを使用すと効果的です。使用後には柔らかいコットンでカラ拭きをする。このひと手間で、目に見えない汚れや皮脂、ほこりが取れて、革が長持ちします。また財布をボトムのヒップポケットに入れて使用すると素材が常に摩擦を受けて革の劣化が進んでしまうので、上着のポケットやバッグに入れて持ち歩くことをお勧めします。
財布をインクや飲み物で汚してしまった場合、まずは水で濡らして固く絞った布でふいてみてください。それでも落ちない場合は天然皮革製品用のクリーナーを使って汚れを落とします。クリーナーも革のタイプによって合う、合わないがあるので用途を十分に確かめてから購入しましょう。
雨に降られたり、水をこぼしたりして財布が濡れてしまった…。そんなときは乾いた布ですぐにふき取ることが大事です。
その後、陰干しして完全に乾くのを待ってください。ここで日光に当てたり、ドライヤーで乾かそうとしたりするのは絶対やってはいけません。革が変形してしまうこともあります。
- ※皮革の手入れ
■銀つき革
ふだんの汚れは乾いた布で落とします。汚れがひどい場合は、まず中性タイプのクリーナーで汚れを落とします。その後に中性タイプのクリームを薄くムラなく塗って、ツヤを出すと同時に、革の栄養を与えます。
■ぬめ革
水や油を吸収しやすいので、シミになりやすいという性質があります。使っているうちに色合いが変化するエイジングの楽しみもありますが、新しいうちにぬめ革専用クリームか、保護スプレーで汚れがつかないよう予防することも大切です。なお、一般的なクリーナーやクリームはシミになるので、使うなら消しゴムタイプのクリーナーを選びましょう。
■エナメル革
革の表面に、ポリウレタンなどの合成樹脂を塗って仕上げたものです。水に強いのが特徴です。その反面、寒さや熱に弱く、ひび割れなどが起きることがあります。一般的なクリーナーで汚れを落としてよくふき取り、エナメル革専用のクリームを塗って柔らかい布で磨きます。
■ヌバック革・スエード革・ベロア革・バックスキン
起毛タイプの革は毛の間にホコリが入るので、汚れやすいといえます。また、雨にも弱いので、濡れると色落ちすることがあります。起毛革専用の保護スプレーを使って、新しいうちに予防することが必要です。汚れは、これも専用のブラシで落とし、汚れが落ちにくい部分には、消しゴムタイプか天然ゴムタイプのクリーナーを使いましょう。
■オイル仕上げ革
動物性油などを十分に含ませて仕上げている革なので、水に強く、独特のぬめり感があります。ただし、手入れをしないと油分が徐々に抜けてツヤがなくなり、カサついてきたりします。一般的なクリーナーで汚れを落とした後に、動物性のクリームを塗り込んでなじませるようにしましょう。
■白い革
白い革は、日光や照明の光にさらされると、色やけすることがあるので注意が必要です。ふだんは、クリーナーを使って汚れをこまめに落とすようにしましょう。白い革専用のクリームを塗ると、白さの維持につながります。
*『鞄・ハンドバッグ・小物の基礎知識』(一般社団法人日本皮革産業連合会 鞄・ハンドバッグ表示適正化プロジェクトチーム)より
- ※皮革の手入れ方法
■バッグの場合
バッグが長持ちするかしないかは、日々の手入れで随分違ってくる。靴と同様バッグも時々休ませ、毎日連続して同じものを持たないように心掛ける。
水に濡れたら、乾いたタオルで叩くようにして水気を除き、風通しの良い場所で陰干しして革を乾かする。濡れた革は熱に弱いため、高温に近づけてはいけない。 革は、乾燥すると、変形することが多いため、できるだけ変形しないように形を整えて乾燥する。sクリームをつけすぎると色が濃くなったり、色落ちすることがあるので使いすぎないよう注意が必要だ。必ず指定のクリームを使用してください。
手アカや汗で汚れがひどい場合は、指定のクリーナーを布につけ軽く拭くとよい。その場合は、必ずバッグの底など目立たないところで、濡れタオルで試し拭きし、異状がないことを確認してクリーナーを使用。 コーヒー、ジュースのような水溶性のシミは、まず濡れタオルで叩くように拭き、シミが広がらないように注意しる。色素が革の目に入り、沈着したものの除去は困難だ。
保管時に最も気になるのがカビだ。天気の良い日に陰干しして、水分を少なくしてから保存するように。 密閉した場所では、滞留空気中に含まれた湿気が夜間に気温の下降とともに、革表面に結露し革を濡らする。一度、その状態になるとカビは成長を始める。できるだけ通気性の良いものに入れて保管すべき。
■靴の場合
靴をなが持ちさせるコツは、新しい内からクリームをつけて下さい。湿気を与えない様に、濡れた場合は陰干しして下さい。手入れをゆきとどかせる様につとめて下さい。毎日とりかえて履く様に心がけて下さい。
先づ、ヨゴレを落とする。かわいた布かブラシで落とし、汚れのひどいときはヨゴレ落としか中性洗剤の液で拭く事。
次に、靴クリームを少量づつ薄めにぬって下さい。 厚くぬると持味をそこない、革を早く老化させます。 色クリームは靴の色より薄目の色をお選び下さい。
保存のときは丁寧にホコリを落し、保革用クリームを十分塗る。 シューホルダーに入れて置きますと型くずれしません。 十分乾燥させてから、ビニール袋に入れて密封して置きますとカビが生えません。 時には、(梅雨時など)取り出して手入れをして下さい。
■ベルト、衣服、手袋の場合
保革用液体クリームを柔らかい布に薄目につけて、入念にすり込みながら、柔らかくみがきます。 ヨゴレやシミは革用クリーナーで丁寧に拭きとる。 みがき終わったら、1〜2日間風通しのよい所へ置き、中側まで乾かする。その後柔らかい布でみがきます。 雨に濡れた場合は、陰干した後入念な手入れをする様に。
保存のときは型くずれしないように、中側に紙などの詰物をして、型をととのえます。 手入れの後よく乾かしてから、ビニール袋に入れ密封して置きます。尚防湿、防虫剤を入れることも良いと思いる。 時には(梅雨時など)取り出して手入れをして下さい。 衣服の場合は、シーズンが終わったら、信用のある一流クリーニング店に出すことも良いかと思う。
(出典:兵庫県皮革産業協同組合連合会「皮革の手入れ方法」http://www.hyota.com/teire.html)
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